丸竹夷で唄って踊ろう会について

代表挨拶

 わたしはモダンバレエ舞踊家として生きる中で「踊ること」が一般の人の健康づくりに役立てられるのではないかと思い、数年前から高齢者施設や地域活動の場で社会貢献活動を行ってきました。童謡やポップス、演歌など馴染みのある音楽に振付をつけて、気軽に身体を動かせるものを目指し活動してきましたが、もっと誰もが一度に楽しんで貰えるものはないだろうかと考えた時に思いついたのが京都の通り名唄「丸竹夷」でした。
 ある日、高齢者施設で「丸竹夷二・・」と口ずさみながら歌詞を板書してみました。すると皆さんが口々に歌詞の続きを大きな声で歌い出されました。驚いて振り返ると、それまでは椅子の背にもたれ、遠巻きに参加していた人たちが、椅子から身を乗り出し、自分に関係がある事が始まったというような感じで、心身共にぐっと近づいて来られたのがわかりました。ひとしきり歌い終えた後に、簡単な振付をお教えしてみたら、いつも全く無関心だった男性の方も「丸竹夷二」と大きな声を出しながら動き出してくれていました。これまで先生と生徒のような関係だったものが、私も含めて一つの仲間になれたような、そんな瞬間でした。

 

 この京の通り名唄「丸竹夷」には人々を惹きつける特別な魅力があります。大人も子供も誰もが「まるたけえびすにおしおいけ」と唄の出だしや歌詞の一部は口ずさめるが、最後まで歌える人は少ない。縦の通り名唄「寺御幸」となると知らない方も多い。しかし口ずみ出せば、生活の中にある京都の辻々を思い出すことが出来る、親しみのある特別な唄です。

 私はこの丸竹夷で京都中の人々を元気にしていくお手伝いがしたいと強く願っています。そしてこの大切な曲が途絶えないように、踊りながら歌い広め、後世に伝えていく役目を担いたいと考えています。


代表 増田 晶子

これまでの活動

2013年

「丸竹夷」「寺御幸」の2曲を1曲につなげ、踊りやすく編曲し楽曲制作。「振付エクササイズ」の一つとして振付。長岡京市民交流センターでのオープニングイベントとして、4世代の出演者と、会場一体型での実演を実施。

2014年5月~

大原デイサービスにて、85歳〜100歳の方、約30名を対象に毎月のレクリエーションとして「丸竹夷」を中心にした振付エクササイズの指導を開始(現在5年目継続指導中)

2014年5月~

2014~2017年秋

中京区本能学区、高齢者福祉施設の、地域住民との交流イベントにて「多世代交流!0歳~100歳で丸竹夷で輪になって踊ろう」を企画、進行。立命館大学 COI(センターオブイノベーション)との協力で、同大学に於いて開発中の超音波指向性スピーカー12台、スマートウェアを導入し、社会実装実験も兼ねる(3年間3回実施)

2014~2017

2017年8月

京都ホテルオークラの協力を得て、同ホテル宴会場にて「丸竹夷で唄って踊って覚えよう」を開催。

2017年8月

2017年8月

上賀茂小学校夏祭りに於いて「丸竹夷で輪になって踊ろう」を実演。上賀茂児童館の児童と、婦人会の方を事前に指導。多世代イベントとして、毎夏に実施中。

2017年8月

2017年9月

「丸竹夷で唄って踊ろう会」を京都御苑 閑院宮邸跡レクチャールームにおいてお試し会を実施。会の発足に至る。

2017年9月

2017年11月

英国ロンドン大学主催のJAPANフェスにおいて丸竹夷の唄と踊りを現地の高校生60名に対して体験会を実施。同大学の研究発表学会に於いて、生涯元気を目指す文化活動として、丸竹夷の唄と踊りを披露。

2017年11月

2018年7月

月中京区民まちづくり支援事業に採択、文化芸術による地域のまちづくり活動にも認定
「丸竹夷で唄って踊って生涯元気!」

2018年7月

2018年9月

上賀茂神社前で行われる、紅葉音頭大踊りに「丸竹夷踊り隊」の出演

2018年9月

2018年10月

留学生寮「みずき寮」において、留学生入寮歓迎イベントにて「丸竹夷で唄って踊ろう」を実施。

2018年11月

中京区銅駝ふれあいサロンにて指導「丸竹夷で歌って踊ろう」

2018年11月

京鹿子会主催 京都ANAクラウンホテルでの晩餐会で「丸竹夷で踊ろう」を実演のため、20名の方に唄と振付の指導、当日の実演補助。

2018年11月

2018年12月

京都市立御所東小学校、及び社会福祉協議会主催「多世代ふれあいイベント 丸竹夷で踊ろう」を実演指導。

2018年12月

2018年12月

親子で踊ろう「丸竹キャラバン隊〜丸竹夷で輪になって踊ろう〜」

2019年4月

NPO法人京都府食育協会主催 京都大学時計台記念館(大ホール)での設立記念講演会において、会場一体型イベントとして「丸竹夷で唄って踊って生涯元気」を実施。

2019年7月

留学生&ホストファミリーによる夏祭り(@国際交流会館)盆踊り体験コーナーで、丸竹夷で盆踊りを踊ろう!を実施

2019年11月

銅駝高校体育館にて丸竹夷唄って秋祭りを開催しました。

イベント活動

2019年11月10日 丸竹夷みんなで秋まつり

ごあいさつ

 私たち「丸竹夷で唄って踊ろう会」では、親から子へ、また、洛中で商いをされる家々で歌い継がれてきた「丸竹夷」と「寺御幸」の通り名歌を、日々の生活の知恵から生まれた「暮らしの文化」の一つと捉え、まずは大人も子供も皆で覚えて歌い、そして楽しく踊ることで京都の文化に親しみ、日々の健康づくりや地域コミュニティの復興と活性に繋げていきたいという思いで活動しています。わたくしはこの活動の積み重ねが、いつかきっとこの唄が京都の文化の一つとして大切に継承されることに役立つと信じて活動しています。
発足当初から2年間にわたり「中京区民まちづくり支援事業」を活用させて頂きながら、会員さん達と共に育んできたこの活動の集大成として、このたび自主開催の初祭りが無事に開催できましたことを心より御礼申し上げます。
これから京都市全域へ発信していけるよう、より一層努力してまいりたいと思います。今後とも、丸竹夷を愛する多くの皆様からご賛同をいただき、一人でも多くの方々に私たちの活動の輪に加わっていただけることを願っています。最後になりますが、この秋まつり開催にあたり、本当に多くの方々から惜しみないご協力とご支援を賜りましたことを、心より厚く御礼申し上げます。

2019年11月10日
丸竹夷で唄って踊ろう会
代表 増田晶子

新聞・メディアへの掲載

2018年11月18日 京都御苑で披露会を開催(京都新聞に掲載)

お披露目会には、会員約30人に加え、増田代表と親交がある上賀茂紅葉音頭保存会の約20人も参加。「紅葉音頭」が実演された後、全員で「丸竹夷」を踊りました。

丸竹夷で唄って踊ろう会とは